いしがんどうで悪霊を爆発四散!?あれって表札じゃなかったんだ!

子供の頃に口裂け女や人面犬といった妖怪を信じていましたか?
沖縄には悪霊の総称としてマジムンと呼ばれるものがいるんですけど、マジムンから守ってくれるのが石敢當です。

沖縄のなにこれ?と思う【石敢當】について調べたことがあるので紹介します。

石敢當とは武将の名前!?読み方についても調べてみた

沖縄の道路を通っていると同じ名前の表札がたくさんあるなぁって思ってたんですよ。
【石敢當】って書かれてあったんですけどね、どんな名前の由来なんだろう?と思って調べてみたのがことのはじまりでした(゚∀゚)

そもそも石敢當って、表札じゃなくて!!お守り的な意味だったんですよね~。
確かに気づいてみると、道路のいたるところにあって「なんで気づかなかった!?」っていうくらいにはあるので驚きますよ(笑)

石敢當ってどんなものなの?

石敢當は基本的にマジムンと呼ばれる悪霊たちを退治する魔除けの意味を持っています。

中国の福建省から発祥したもので、アジア各国に広がっています。

日本国内では沖縄や鹿児島県の奄美諸島によく見られてるんですが、なぜか東京の川崎駅に大きな石敢當が見れるんです(笑)
国外では発祥元の中国はもちろん、香港、シンガポールなどにもあるんですよ~。

石敢當の読み方は地方で違う

実は表札みたいな石敢當って鹿児島県の奄美諸島にもあるんですよ。
鹿児島県と沖縄では読み方も違うことがあって沖縄では【いしがんとう】や【いしがんとぅ】、鹿児島では【せっかんとう】と呼ばれることもあります。

石敢當という名前の由来は後漢時代の武将の名前とか、力士の名前がついたと言われてるんですけど、ぶっちゃけ詳細はわかってないんですって。
(いろいろ調べたんですけど、ここまでしか分かりませんでした!申し訳ないです)
悪霊を退治する役目をもったアイテムの名前が武将の名前ってことは、かなり強かった人物だったんですかね!?

ちなみに石敢當の文字の意味も調べてみたんです。

敢→こらえきる、耐える、抵抗するという意味
當(とう、と呼んでいるけど、あだてとも読む)
→とう:引き受ける、受け持つという意味  あだて:手段、手立てという意味

石が、抵抗する(耐える)、引き受ける(手段)ということなんですよ!

すごくないですか!?
文字の意味でも、ちゃんと【悪霊に対抗する】みたいな意味になってて驚きましたよ!

マジムンへの抵抗は引き受けてやるぜ!!ってことですよね!?

沖縄に石敢當がいっぱいあるのはなんで?

沖縄は日本の中でも特に土着信仰とか、自然の神様たちに対する信仰が大きくて深いからですね。
特に八重山諸島などの離島にいくほど、神様のことを敬っている地域が多いです。

島の中には日本の中でも奇祭と呼ばれるお祭りがあって、もともと住んでいる島民じゃないと参加できないお祭りもあったりします。
ご先祖様を崇拝することも多くて、村落の守護神は先祖の始祖がなっていると信じられたりしてます。

神様やご先祖様といったスピリチュアル的なものも信じられている土地なので、悪霊を退治してくれる石敢當もいまでも強く信じられています。

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石敢當の意味は悪霊対策でした・・・。

石敢當はさっくり説明すると、マジムンと呼ばれる色んな形の悪霊たちを家の中に入ることを防ぐ目的で設置されています。

沖縄には悪霊がいる!?

沖縄に石敢當が置いてある理由を説明するうえで、必要不可欠な存在がマジムンと呼ばれる悪霊たちのことです。

マジムンは色々な形がいると伝えられているんですが、全ての悪霊を総称してマジムンと呼ばれています。
めちゃくちゃ怖かったのが、動物の形のマジムンに股の間をくぐられると、死んでしまうという言い伝えなんかもあったことです(゚Д゚;)

他の言い伝えでは、那覇市にある瀬渡橋の上で「中西ヘーイ!」と叫ぶと神隠しにあうという言い伝えもありました・・・。
神隠しは色んな地方で聞きますけど、山奥とか海の近くとかのイメージだったので橋の上って、どうやって連れていかれるのかも分からないから怖いですよね。

奄美諸島の一部では、ハブ蛇のことをマジムンと呼んで神様の御使いだと信じています。
なので奄美諸島の一部ではハブは神聖な生き物として扱われてるんですよ~。

ちなみにマジムン達の中では唯一実在する生物です(;’∀’)

マジムンを調べていると、オンラインゲームのプリンセスコネクトというゲームでも登場したことがあるみたいでした。
イベントボスとしてマジムンが登場しているんですけど、緑色の頭が複数ある蛇のビジュアルでしたね。

奄美諸島の一部でハブがマジムンと呼ばれていることと関係あるんですかね?(*´ω`*)

石敢當は魔除けというより即殺アイテム!?

さきほど説明した悪霊たちが家の中に侵入することを防ぐ目的で設置されるのが石敢當です。
マジムンには真っ直ぐにしか進めないという性質があり、道路のT字路やY字路の角にあたって進路変更してしまうと家の中に侵入してしまうこともあるんです。

なので進行方向を変えた先に、石敢當を設置しておくという感じですね。

石敢當が発祥している中国の代表であるキョンシーも直進ジャンプしてるイメージありません!?

ちなみにこの石敢當にマジムン達が接触すると砕け散るそうです。

砕け散るんですよ!?爆発四散するってことですかね?(゚Д゚;)
石敢當ってすごく強くないですか?

ドラキュラとか西洋のお化けで、聖水を浴びたら溶けるとか灰になるとかそんな感じなんですかね?

石敢當の置き方について

石敢當は十字路や家の角なんかに置かれています。
一番よく見かけるのはT字路の突き当りには、ほぼ必ずあります。

直進しかしてこないので、角に置いておくのが効率が良いんですね。

私が表札と勘違いしたのも、腰のあたりに飾られてある場所が多いからなんですよね。
腰の辺りや足元なんかの低い位置に置かれていることが多いんです。

いろいろあるマジムンの形の中でも、動物のものが多いので合わせてるんですかね?

確かに人の又の間をくぐると言われてるので、腰よりは低い可能性が高いですよね。

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石敢當はどこでも販売されてます

悪霊を退治してくれる石敢當は見た目もユニークですし、お守りとしてもお土産のネタとして良いですよね。
沖縄県内にはどこにでもありますけど、どんなお土産石敢當があるか紹介していきます。

販売場所はどこにある?

沖縄県内のホームセンターではスタンダードな石敢當がありますが、お手軽なのはお土産屋さんにある石敢當です。
石でできたものって置き場所にも困るし持って帰るのが大変じゃないですか(笑)

車のステッカーに貼ることができるネオンな感じの石敢當やシーサーと組み合わせたお守り効果がめちゃくちゃ高そうな石敢當もよく見かけました。

一番のおすすめとしてはスマホケースとかスマホシールになってる石敢當ですね。
材質が石じゃないので、お守り的にはどうなんでしょう?(゚∀゚)

値段は安いものから高いものまであるの?

それはもちろん!材質と大きさによって値段がかなり違います。
私もおすすめするスマホシールやケースでは500円くらいからありましたけど、琉球ガラスのお店でみた石敢當は十万円以上もしてましたよ・・・((((;゚Д゚))))

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